userただのクライアントワーカーで終わりたくないと思う個人事業主の悪あがき。search
スキルも才覚もないのに江戸の出版王と呼ばれた男
なぜスキルも才能もないと酷評された人物が江戸の出版王にまでなれたのか?東京に出張した感想回です。
like
5
user
海辺
2025/06/10

1杯10万円のコーヒーが飲める店でカフェインを決め、江戸の出版王と呼ばれる男に会ってきました。


両者に共通するのは、
良いものを発掘して、正しく世に発信する力があるってこと。


才覚がなくとも成果を上げる方法をまとめました。

1杯10万円のコーヒーが飲めるお店


先日、カルロスさん一行とお茶をしばいてきました。


カルロスさんが東京に来るので、お茶をしばく予定でした。


image



事前のDMにて「銀座でネタになりそうなところない?」とのこと。
気になっていたGRAND CRU CAFÉ GINZAというお店を提案してみました。


あんまりパシャパシャ写真撮るのもどうかなと思ったので控えましたが、お店入った瞬間「あ、なんか違うな」と思えるお店です。


商品に自信があるからいいコピーが書ける


自分のなかで定説があり、

こういう類のお店は美味しさ以上に面白さを感じます。


このお店はコーヒー豆をボトルで保管しています。

普通コーヒーって1杯500円〜とかで買うわけですが、ここはボトルで注文するタイプ。


ボトルを注文するとまず開栓の儀があり、

「ポンッ」と栓をあけると、コーヒーの匂いが広がります。


料理アニメのワンシーンみたいでした。


あと強気のコピー書いてんなと思いましたね。

ボトルの裏にQRコードがあって豆の説明を読めます。


ブルーマウンテンの詳細の一部です。

image

  • 乾いた砂漠に潤うオアシスのような瑞々しい幸福感にとらわれる
  • 余韻はダークトーンにあふれ、力強く終焉していく
  • どこまでも長い余韻を奏でる


言葉に力強さを感じます。

思うに、良い文章を書きたければ単語への感度を上げる必要あり。


こういうお店の、短く、力強く、端的に表現されている単語は参考になります。


スクリーンショット 2025-06-10 114249.png.webp

同意。

ブログやメルマガなど、
インプットする時は単語を注視したい所です。


こちらのカフェは商品説明の段階で期待値を上げてきます。


他にも店員さんの自信満々の表情を見ていて、
よほど商品力に自信があるんだろうなと思いました。

商品を自信を持って売るというのは、セールスの基本中の基本ですよね。
でもSNSでなかなかそれができない人が多いのは、もしかしたら商品力の高め方がわからないからかもしれません。

「強気になれない性格で...」と言う人もいるようですが性格の問題というより「この商品なら絶対に喜んでもらえる」という確信が持てていないと思うのです。


確信が持てれば、
自然と堂々と紹介できるようになります。
持つべきものは自分への自信ではなく商品への確信です。


では、どうすれば商品への確信が持てるのか?


思うに、商品を作る・売る際の課題の多くは、
そもそも競合商品を十分に研究していないことにあるのかなと。


10万円の商品を買ったことがないのに、
自分が10万円の商品を作ろうとしても基準がわからないし、購買者の気持ちも理解できません。


まずは「良い商品とは何か」を体験から学ぶことが遠回りに見えて一番の近道です。
とにかく強気で売りたければ機能を上げるしかないなと思った次第です。


余談ですが

カルロスさんにコーヒーご馳走になりました。


ありがとうございます。
奢ってもらう時って「いいのかな?」って気持ちがあって、どんな顔したら良いかわからないですよね。

image
たぶん、僕はこんな顔をしてました。


カルロスさんもブログを書いてましたので、ぜひ。

毎度面白いです。


Kindle印税ガチ見陽輔氏の交流会に殴り込みに行ってきた結果


コンテンツビジネス界の風雲児

image

東京まで来たので寄り道して帰りました。
大河ドラマ「べらぼう」のモデルになっている蔦屋重三郎さんの特別展です。


蔦屋重三郎さんは
言わずもがなレンタルビデオ屋・TSUTAYAの名前の由来になっている方でなかなか面白い人生を歩んでいます。


彼は江戸の出版王と言われた男で名プロデューサーです。


ただ彼自身には特段スキルがなく、
当時の人物評で「蔦重は風流もなく文才がない」と酷評されています。


では何がすごかったか?というと、
まず才能ある人間に好かれる能力です。


彼が一緒に仕事をしたメンバーは、


  • 葛飾北斎
  • 平賀源内
  • 喜多川歌麿


などなど、教科書にのるレベルの人ばかり。


蔦重は吉原生まれで接待も上手く、

吉原に通うお金持ちのための情報通としての一面があったみたいです。


  • お金持ちを相手に商売するのが大事
  • よい情報を提供できる人物は、よい人と仕事できる
  • 自分はしょぼくても他人の力を借りれば商売は成立する


という現代ビジネスでも通用する原理原則は、250年前から変わらなかったようです。


プロモーションの方法も現代で通用しそうなものばかり。

image

たとえば、上の絵は

とある物語の冒頭に差し込まれたものです。


内容は、

「作者がもう書きたくない」と言ってきたので、
「お前が書かないと店がつぶれちまうのでなんとか」と頼んだところ、

「なげぇ付き合いだから仕方ねぇ。」と言ってもらい、なんとか作品を作ってもらえました。

ここまでしてるので、買って、お願い。


ユーモアがあると言いますか、
プロセスエコノミーって江戸時代からあったんだなと驚きました。


なかなかうだつが上がらない方は、

他人の才能を発掘する道を模索しても良いと思います。


自分に特別なスキルがなくても、
価値あるものを見つけ出して世に伝えることができれば、ビジネスは成立します。


ということを考えて、
東京から江ノ島に帰りました。

今回は以上です。


カルマーケ